2022年8月17日、東京五輪・パラリンピック大会組織委員会理事の高橋治之さんが、受託収賄の疑いで逮捕されました。
高橋治之さんには高橋治則(たかはしはるのり)さんという弟がいて、高橋治則さんもすごい経歴の持ち主でした…
なんでも「環太平洋のリゾート王」という異名を持つんだとか…!
今回は、高橋治之さんの弟である高橋治則さんの経歴についてご紹介します。
高橋治之の弟は高橋治則!
東京五輪・パラリンピック大会組織委員会理事の高橋治之さんの1つ下の弟は、高橋治則(たかはしはるのり)さんです。
高橋治則さんは「環太平洋のリゾート王」の異名をとり、
長銀(日本長期信用銀行)を潰した男
として金融史上に名をとどめています。
これだけでもただならぬ経歴をもっていそうですね…
高橋治則さんは1945年に生まれ、2005年に59歳という若さで亡くなっています。
一体どんな人生だったのでしょう。
高橋治則さんが亡くなるまでの経歴を次項にまとめたのでぜひご覧ください。
高橋治之の弟高橋治則の経歴がすごかった!
高橋治則さんの経歴はこちらです。
・1945年10月9日に長崎県平戸島に生まれる
・慶應義塾幼稚舎に入学
・1961年に慶應義塾高等学校に入学
・「架空パーティー券事件」に巻き込まれ退学
・1964年に一般入試により慶應義塾大学法学部へ入学
・1968年に日本航空に入社
・1972年に、のちのイ・アイ・イインターナショナル「国洋開発」を設立
・1973年に岩澤靖の次女と結婚
・1976年に日本航空を退社
・株式会社イ・アイ・イの副社長に就任
・1983年に同社の社長に就任
・1985年に協和信用組合(のちの東京協和信用組合)の理事長に就任
・1986年から海外事業を展開
・1989年には世界各地で不動産投資、開発事業を行う
・1990年に資金繰り悪化で当時のメインバンクであった日本長期信用銀行(長銀)の管理下に入る
・1995年6月27日に背任容疑で逮捕
・2000年にイ・アイ・イ インターナショナルは破産
・2005年7月18日にくも膜下出血により亡くなる
兄の高橋治之さん同様、実業家として活躍していた高橋治則さん。
1980年台のバブル期には、ホテル・リゾート開発事業を中心に総資産1兆円超の企業グループを構築し「環太平洋のリゾート王」と称されました。
表の1986年の海外事業を展開した頃ですね。
それにしても1兆って…とんでもない金額ですね…バブルって恐ろしい!
そしてまさか逮捕されてしまうとは…
長銀(日本長期信用銀行)を潰した男の意味とは
長銀(日本長期信用銀行)を潰した男
の意味とはどんな意味なのでしょうか。
1985年末、高橋治則さんは慶應大学の同窓生であった長銀の副支店長と偶然再会しました。
これが長銀と取引が始まるきっかけです。
長銀は、高橋治則さんの太平洋を囲むように高級ホテルやゴルフ場を展開するという環太平洋レジャー基地構想に惚れ込み、多額の融資をしました。
しかし、これらの事業はバブル崩壊とともにことごとく失敗しました。
長銀をバックに治則氏が投資した不動産関連案件は、最盛期には2兆円ともいわれています。
長銀はピーク時に6000億円を融資していたというので驚きですよね…!
高橋治則さんは、この巨大なお金を使い果たし、長銀は経営破綻してしまうのでした…
兄の高橋治之の経歴もすごい!
高橋治則さんの経歴がわかったところで、次は兄の高橋治之さんの経歴を見ていきましょう。
高橋治之さんの経歴はこちら。
・1944年4月6日、東京で生まれる
・慶應義塾幼稚舎、慶應義塾普通部、慶應義塾高等学校を経て、慶應義塾大学法学部政治学科を卒業
・1967年4月、電通入社
・2009年6月、電通顧問就任
・2014年6月、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会理事就任
・2020年12月、eSports事業の企業顧問就任
高橋治之さんは、電通時代はスポーツ事業局の中心人物として「日本のスポーツビジネスを変えた男」と呼ばれています。
サッカーFIFA幹部によれば、
重要なのはトップとの直取引だ。高橋氏がすごいのは長年にわたり、国際団体中枢や影響力のある人に食い込んでいたことだ
と話しています。
高橋治之さんは、注目度の低い大会でも先を見据えてスポンサーを集めて資金を投じ、各国際団体に人脈を広げていきました。
そのような積み重ねが、高橋治之さんをスポーツビジネスの第1人者と称されるようになったのですね。
そんな素晴らしい功績をあげた人が、まさか逮捕されてしまうなんてショックですね…
高橋治之・高橋治則の家族・親戚がすごい!
高橋治之さんと高橋治則さんの経歴はさることながら、高橋家とその親戚もただならぬ雰囲気が…
調べてみると、どうやら高橋家・親戚には政治家や銀行員、外交官、放送局と、すごい役職を持つ人だらけでした…
【高橋家】
・父:義治(実業家)
・母:朝子(石油通信社社長の娘)
・長男:義明(TBS勤務)
・叔父:康夫(TBS元総務局次長)
【親戚】
・岩澤靖:(実業家、元北海道テレビ放送社長)
・大橋武夫:(政治家、元労働大臣、運輸大臣)
・濱口雄幸:(政治家、元総理大臣)
・濱口雄彦:(銀行家)
・浜口巌根:(銀行家)
・北田正元:(外交官)
・北田正典(実業家)
なんて人脈なんでしょう!
まさに“華麗なる一族”と呼びたくなるような一族ですね…!
まとめ
今回は、高橋治之さんの弟である高橋治則さんの経歴についてご紹介しました。
高橋治之さんも高橋治則さんも素晴らしい経歴の持ち主なのに、まさか2人とも逮捕歴があるとは…
お金で悪事を働くのは絶対NG!
高橋治之さんに関しては、ちゃんと罪を償っていってほしいですね。